Series

思想の森

思考が生成される地盤自体を転移する

  1. Vol.22 2026年9月22日津和野国学が近代神道の源流 亀井茲監・大国隆正・岡熊臣の系譜幕末の動乱期から明治初頭にかけて、本格的に動き始めた「神道」の基礎構築が行われた、決定的な現場があります。それが、島根の津和野藩です。津和野藩は幕末から明治史であまり目立ちませんが、日本に哲学を持ち込んだ西周、作家の森鴎外らの故郷であり、静かに明治を象徴する偉人を輩出した地域です。
  2. Vol.21 2026年9月15日伊予大洲の中江藤樹 たった一人のために教えた近江聖人の徳今回、愛媛県大洲で、ある歴史的な偉人を研究する方々から話を伺いました。それが儒者・中江藤樹です。
  3. Vol.20 2026年9月8日予報ではなく観測で動く時代 末法を生きた一遍上人と日銀の岐路気候が大きく揺れ動き、寒暖差が自律神経の消耗を加速させる白露を迎えました。ここから徐々に、私も冬モードに備えた準備を始めますが、昨今の日本の夏はほとんど身動きが取れないため、調査旅が本格化するシーズンでもあります。
  4. Vol.19 2026年9月1日神産巣日神の表記揺れも一括検索 神社調査旅のための自作神名アプリ近年、毎年のように起きる日本各地の自然災害や突発的な事態は、もはや日常になりつつあります。そして今日は、立春から数えて二百十日目。ちょうど、本格的な台風シーズンの到来にあたり、稲の収穫期も近く、警戒を要する時期となります。
  5. Vol.18 2026年8月25日天保暦は太陰太陽暦で最高精度 明治政府は財政難でグレゴリオ暦を採用今、暦法にハマっており、明治政府が財政的な事情から導入したグレゴリオ暦(現在の新暦)以前の、太陰太陽暦で最高精度を誇る天保暦を解読しています。
  6. Vol.17 2026年8月18日朱熹は親民を新民に替えた 王陽明の内外不離が朱子学の順序を壊す他を変えようとするのではなく、まずは自らの心を正す。それが儒学の聖人の到達した境地だと、このコーナーの冒頭で書きました。今回は、その先にある境地を、少しだけ覗き見てみます。
  7. Vol.16 2026年8月11日三上章『象は鼻が長い』と西田幾多郎の場所 日本化とは主語の無化日常で最も使用しながら、最も理解されていないもの。こうしたものに、意外と次を考える鍵があるように思えます。それが、言語です。
  8. Vol.15 2026年8月4日林羅山の朱子学と古学派の反動 文化勃興の源流には必ず思想勃興がある長年に及んだ日本探究の旅。神話や古代史、さらに語られない者たちの足跡から霊性など、これまで形にならないものを探ってきました。その土壌に今、次の重要な萌芽が生まれ始めており、新たな旅へと移りつつあります。
  9. Vol.14 2026年7月28日学とは覚めることである 説文解字の斅と朱熹の效が分けた儒学学。この一言は、本来何を語るものだったのでしょうか。
  10. Vol.13 2026年7月21日米国ピーク・ミレニアルズの台頭で戦後の日米関係は米国側から破綻する先週お伝えしたように、今、米国の構造的転換点が迫っており、その余波によって日本が大きく揺れ動く可能性が高まっています。戦後一貫して構築されてきた日米の歪な関係は、今後どのように変容していくのでしょうか?その未来は、私たちの人生にも関わる重大な問題です。そこで今週は、迫る近未来について触れていきます。
  11. Vol.12 2026年7月14日ベッセント米財務長官の再三の来日 日本は米国債を売れず財政主権がない敵対する必要のない相手を挑発し、自分たちは何もやってないと嘯く。大航海時代以来、欧米列強が繰り返してきた行動を、今、日本政府は骨の髄まで染み込ませてしまい、自ら克服できなくなっているように見えます。
  12. Vol.11 2026年7月7日ノルドストリーム爆破事件 シーモア・ハーシュが暴いた米国の極秘作戦最近、欧州諸国の指導者によるロシアへの挑発が過激になっています。そうした中、一つの象徴的な事件が非常に控えめに報道されています。それがノルドストリーム爆破事件の実行犯として拘束されていたウクライナ国籍の男性が、ドイツ検察によって起訴されたことです。
  13. Vol.10 2026年6月30日観光の語源は易経の観卦 本義は国の徳の光を観る政治的な観察私たちが何気なく使う「観光」。この手垢のついた言葉には、忘れ去られた重い出自があります。
  14. Vol.9 2026年6月23日ホスピタリティとは何か たった一人に向き合う未完の関係である目の前の「たった一人」と徹底的に向き合い、その人が抱える本当の悩みや課題を汲み取り、解決するために己を捧げる行為。
  15. Vol.8 2026年6月16日岩手山神社と江戸の四神相応 東京の鬱は気が滞る都市の環境問題岩手山の麓に鎮座する岩手山神社。ここに何度も足を運ぶ理由は、好みの霊水が湧いているからですが、同時に「蝦夷と和人」が渾融した震源地の記憶を持つからです。
  16. Vol.7 2026年6月9日覇王茶姫CHAGEEのソウル進出と1997年に分かれた日韓の命運3日ほどソウルを歩いていると、短期間にあらゆる側面で、日本が隣国に抜き去られた事実を随所で感じます。感覚で言えば、韓国は日本の昭和から一気に令和になったようで、平成が大胆に圧縮されながら、昭和のフレームワークを令和で強制的に上書きしたように見えます。
  17. Vol.6 2026年6月2日安岡正篤が説く郷愿は徳の賊 角を立てない優等生が世を蝕む戦後政財界のフィクサーとして、多方面に影響力を誇った儒者・安岡正篤。私が日本史で最も敬服している人物ですが、この混迷の時代を見抜いていたかのような言葉を数多く残しています。
  18. Vol.5 2026年5月26日三元九運とは何か 2024年からの第9運は大周期が終わる最後の20年ここ数年、世界中で同じ気配が広がっています。それは特定の不景気でも、特定の戦争でもありません。もっと根の深い、足場そのものが静かに消えていくような感覚です。今、私たちが目にしているのは、大航海時代以降、500年続いた西洋の覇権の終わりであり、誰もが500年振りの激変期に立ち会っています。
  19. Vol.4 2026年5月19日2026年米中首脳会談の実態は日本・韓国・台湾を取引する商談だった先週5月14日から二日間に渡って、9年振りに開催された米中首脳会談。マスメディアは二つの大国の思惑に気を取られていますが、実はトランプ大統領が北京に向けて出発する12日に、米政権が激しい混乱に陥ったことは、日本国内では報道されていません。
  20. Vol.3 2026年5月12日アレクサンドル・ドゥーギンの多極主義 伝統主義から第四の政治理論へアメリカが正義で、イランが悪。いや、イランが正義で、アメリカが悪。
  21. Vol.2 2026年5月5日大阪府だけが訪日客減で日本人宿泊は増 インバウンド依存脱却の兆し世界的な大観光時代を迎えた中、ようやく日本国内でも「次の観光」へ向かう動きが起きようとしています。その筆頭を担おうとしているのが、大阪です。
  22. Vol.1 2026年4月28日思想とは何か 思考が生まれる地盤そのものを転移させる力である今週は、思想とは何かについてです。