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国つ神計画研究所
母国と自らのルーツを研究する
- 出雲国への渡来の玄関口は石見国の五十猛町と韓神新羅神社島根県大田市にある五十猛町という小さな漁村は、私の祖父の故郷です。ここは地名に神の名がそのままついている珍しい土地であり、かつての石見国にあたり、石見銀山から見て海側にあります。隣国は出雲国。出雲大社から沿岸部を少し下った地点に、この五十猛町の岬があります。
- 足摺半島の唐人石巨石群が示す唐人の古層 黒潮とサルタヒコ黒潮に乗って椰子の実が流れ着く。民俗学者・柳田國男の『海上の道』以来、知られた話になりましたが、私がいた高知県足摺半島でも、ビロウやアコウなど、南方から黒潮に乗って流れ着いた植物が自生しています。
- 神名は黒潮に沿って転移する 阿波国のヤクラヒメとトヨタマヒメ日本を考える時、古代海人族を基層に据えることは、絶対だと考えてきました。彼らがどのようにして、日本列島を取り巻く潮流、海流、季節風と同化しながら、文化の礎を配備し、土地ごとに固有の国つ神や、線に生きるまつろわぬ神を静かに勃興させていったのか。
- 日本人のCOMT遺伝子はVal優勢 戦士と心配性という西洋の物差し最終回となる今週は、いよいよCOMT(カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ)という一つの遺伝子に焦点を当てながら、私自身の空想も存分に織り交ぜ、興味深い民族の姿に迫っていきます。
- 古事記編纂の音と文字の苦悩は遺伝子読解で再来する COMT先週、遺伝子の話を少ししましたが、そうは言っても具体的な実感は湧きにくいもの。そこで今回は、たった一つの遺伝子に焦点を置きます。ただ、その前に一つ興味深い話を。
- 常染色体は面、ミトコンドリアDNAとY染色体は線のルーツ私が生まれる直前の1990年、ヒトゲノム計画が始まりました。この計画は、人間という生き物に刻み込まれた設計図を、端から端まで読み解く試みで、13年もの歳月をかけ、解読が完了したと宣言されたのは、2003年4月のことでした。
- 麻と楮は忌部の同じ行為だった 古語拾遺の和幣と安房の地名一つの穴を掘り続けていると、思いがけないところで、別の穴に出ることがある。最近、この経験が私の心に残っています。
- 大国主神に本当の名はない 出雲国風土記のスサノヲと場所の神名出雲に鎮座する大社の主祭神を、私たちはオオクニヌシ(大国主神)と呼びます。ですが、この神に本当の名はありません。
- 紀元前660年の神武即位は推古朝が遁甲で設計した理想である紀元前660年。日向から東征したカムヤマトイワレヒコが、ヤマト(現・橿原神宮)で即位した年代、いわゆる神武即位年代です。
- 日本人は旧人類を抱える絶滅危惧種 ネアンデルタール人とデニソワ人私たちの身体には、既に絶えたはずの者たちの痕跡が、今も息づいている。
- 吉田家と白川家の神職免許体系を崩した平田篤胤の復古神道社会が不穏な空気に包まれた江戸時代後期。カリスマ宗教家としての素質をいかんなく発揮し、一気に次世代を切り拓いた人物。それが国学者・平田篤胤です。平田の功績は多々ありますが、特筆すべきは神道をアップデートし、近代へ結んだ当事者だということです。
- 葛城一言主神社と鴨都波神社 言と事に分かれた二つのこと神712年成立の古事記と、720年成立の日本書紀。共に8世紀前半に成立した現存日本最古の書ですが、今やほとんど読まれることがありません。
- 国つ神を窒息させたのはコンクリート 契沖から平田篤胤の復古へ人の営みが育まれた場所には、必ず宿るものがある。縄文人の狩猟採集範囲、弥生人の畑作に適した村落形成、古墳人の水田稲作に適した村落形成に始まり、複合部族化する飛鳥時代を経た律令的な都城時代。
- 日本人は本来登山をしなかった 神奈備の三輪山とウェストン日本各地に鎮座する神奈備。「かんなび・かむなび」と読む古い概念を再考しようとする時、私たちは一つの断層に直面します。それが、明治以降に歪められた「山」です。
- 神は言葉でなく畏怖の原体験に宿る 本居宣長と三陸沖の海原神とは何だろう。先週、船で三陸沖に出る道中、友人と対話を重ねた神の存在。神は説明すると遠ざかる存在ですが、個人的に神の理解は頭で考えるものではなく、原体験に基づくと考えます。
- 邪馬台国は誤字で本来は邪馬臺 魏志倭人伝の版本と筑後国山門郡誰もが名前くらいは聞いたことのある『魏志倭人伝』。古代日本の鍵を握りながら、未だ解明されない謎の邪馬台国を伝える文献は、女王・卑弥呼が君臨した国として記されています。ですが、未だ邪馬台国は解明されておらず、畿内説と九州説を筆頭に、所在地を巡る論争も終結していません。
- 弥生人の起源は西遼河の興隆窪文化 遼河文明と三内丸山遺跡「縄文人が弥生人になった」。こうした説明を、各地の考古学資料館では頻繁に見かけます。一体、「縄文人」が「弥生人」になるとは、どういうことなのか?
- 応神天皇は擁立された複合氏族の象徴 古代河内と宇佐神宮の謎日本各地には、神代に起源を持つ古い神社が今も鎮座しています。「神代」とは、古事記や日本書紀の神話に記された神々や、創建説に起源を持つということです。
- 富雄丸山古墳の蛇行剣と盾形銅鏡は祭祀から武力への転換を示す奈良県奈良市丸山にある富雄丸山古墳。大阪から生駒山を越えた矢田丘陵の北東山麓に鎮座する巨大な円墳が、今、静かに日本史を大きく書き換えようとしています。
- 大嘗祭の麁服は古語拾遺に遡り、大正に復活した阿波忌部の布今週は、古代の織布の中でも、天皇祭祀に関わった伝説の大麻布についてです。
- 大麻は植物名でなく行為の名だった 知里真志保と鳥浜貝塚の縄かつて日本各地には、多種多様な織物が存在しました。木綿や絹が渡来人によって持ち込まれる以前、祖先は自然環境に則した材料を選定し、織物を生み出していました。今や目にする機会はなくなったものの、藤布、榀布、太布、葛布、大麻布、苧麻布、芭蕉布などの草木が活用されていました。
- 海の視点を欠く日本論の限界 縄文土器の五大圏域と来訪神の原型日本に深く潜れば潜るほど、ある共通した課題が見えてきます。それが、「海の視点」の欠落です。