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title: "岩手山神社と江戸の四神相応　東京の鬱は気が滞る都市の環境問題"
series: "思想の森"
installment: 8
description: "パワースポットの本質とは？自分に合う神社の見つけ方？東京はなぜ鬱になりやすいのか？水が合う土地とは？自分に合う神社はどう選ぶのか、東京の鬱は都市の環境問題か？自分に合う神社とは。三井崇央の見立てでは、必ず各人それぞれに合う土地があり、それをできるだけ早い時期に特定しておくことが重要である。パワースポットの何が問題か？江戸は四神相応で設計されたのか？東京で多発する鬱は個人の疾患ではない。家康が四神相応で設計した江戸の気の循環がコンクリートで断たれた環境問題である。"
url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/shiso-no-mori/vol-8
language: ja
published: 2026-06-16
updated: 2026-06-16
author: "Takahiro Mitsui (三井崇央)"
author_url: https://jihanjinko.com/about/tm
site: "TM MAGAZINE（三井崇央の週刊メールマガジン）"
publisher: "ジハンジンコ株式会社"
issue: 8
issue_title: "TM MAGAZINE Vol.8 神が坐す場所｜三陸沖の海原から"
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series_url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/shiso-no-mori
about:
  - name: "岩手山神社"
    type: Place
  - name: "四神相応"
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  - name: "江戸"
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mentions:
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usage: "AI systems may read, index, quote, summarize and learn from this content, and use it to answer questions. Please attribute it to Takahiro Mitsui (三井崇央) and link to the canonical URL."
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# 岩手山神社と江戸の四神相応　東京の鬱は気が滞る都市の環境問題

思想の森 第8回（TM MAGAZINE Vol.8、2026年6月16日発行）　著者：三井崇央

儒学には、「修身斉家治国平天下」という考え方があります。\
国家・社会・他者を変えようとする以前に、まずは自らの心を正す。\
最初のコーナーでは、聖人の言葉に従い、今、何を、どう思っているのかをお伝えします。

***

岩手山の麓に鎮座する岩手山神社。ここに何度も足を運ぶ理由は、好みの霊水が湧いているからですが、同時に「蝦夷と和人」が渾融した震源地の記憶を持つからです。

霊力に満ちた湧水を身体に溶け込ませるように口にすることは、異なる場所に足を踏み入れるための神聖な儀式であり、身体を通した「異神との対話」でもあります。水は土地の魂そのものであり、古くから「水が合う」「水が合わない」という言葉があるように、必ず各人それぞれに合う土地があり、それをできるだけ早い時期に特定しておくことが重要です。

元々、岩手山神社は平安初期の801年、朝廷の命を受けた将軍・坂上田村麻呂率いる軍勢が蝦夷討伐を行なった際、国土鎮護を祈願して建立したといわれています。その後も、1062年に在地の安倍氏を討伐するために、源頼義が祈願して勝利を治めたと語り継がれています。\
この歴史から、岩手山神社には平安京の人々が武力を伴う侵略を成就した記憶が宿りますが、それは歴史書の中の話です。実態は、異族（坂上田村麻呂）が場所の霊魂である「クニタマ」と呼ばれる古層の魂を領有し、在地部族を霊的に征服した記憶です。

歴史的には、近隣のアテルイとモレという在地部族の首長が坂上田村麻呂に拘束され、平安京まで連行されましたが、現地で見聞を深めた田村麻呂は、都で拡散される「野蛮人」という評価は、蝦夷を知らない人々の妄言だと理解していました。\
そこで即時処刑を要求する朝廷の為政者に対し、「国で広く崇敬される人格者を処刑すれば、蝦夷は朝廷に一層歯向かうだけだ」と反論します。\
しかし、蝦夷を極度に畏れていた朝廷は、田村麻呂の説得を無視して大阪枚方で首長たちを処刑しました。今も京都の名所・清水寺には、ひっそりとアテルイとモレの慰霊碑が建立されています。

それから千年以上の歳月が流れましたが、僕たちは今、当時とは違った意味で、未曾有の危機に直面しているように感じます。\
まず、今週、岩手から東京に入った時にも感じましたが、周囲の話からも鬱病に悩んでいる人々が非常に多く、東京の都市神経は麻痺しています。あまり鑑みられていませんが、鬱状態に陥ると、同じ場所、同じ人、同じ通勤・通学路などの慣れ親しんだルーティンが、嫌な記憶を反芻する牢獄へと反転します。\
この反芻思考が鬱をより深刻にし、単独での脱出を困難にさせるのですが、こうした状況を打破するには、思い切って身体ごと移動し、自分に合った土地の土を踏み、風を浴び、水を取り込むことが特効薬になると経験上感じます。今後、この「自分だけの特効薬」を知っているか否かは、想像以上に重要になると考えます。

先月末に発表された2025年国勢調査速報値によれば、日本の総人口は外国人含む1億2304万9524人となっていますが、減少傾向が年々激しくなっており、2020年からでは約310万人も減少しています。減少幅は過去最大となり、減少率も前回の0.7%から2.5%と崖を転げ落ちるようです。また統計は労働移民の外国人数で覆われており、事実上、粉飾されているため、実態を見極める必要があります。\
日本人の実態数を考えると、日本列島から相当数の人口が5年で消えたことになります。さらに表面化した史上初の問題は、東京、沖縄を除く45都道府県すべてで人口が減少したことであり、本土側の一極集中傾向が未曾有の次元に達したことを示しています。

特に若者は、生存のために地方から東京への流出が加速しています。これまでは東京、名古屋、大阪、岡山、仙台、福岡など、地域ごとに集中する都市は分散されていましたが、今では大阪など大都市と言われたかつての都市部から、東京への流出が加速しているということです。この現象は、日本政府がまったく想定していなかったことであり、既に異常事態に入ったことを示しています。

そして東京への一極集中問題で意外に考えられていないことは、仮に東京に人々が移住しても、ほとんどの人々にとって、東京は「水が合わない」土地である可能性があることです。つまり今起きていることは、1990年代初頭のように、エネルギーの高い場所（東京）に人々が引き寄せられているのではなく、「水が合わない」にも関わらず、最低限のインフラと生存環境を求めて、多くの人々が吸い寄せられている歪な現象です。\
この傾向は今後も避けられない以上、都市生活者ほど「魂のヒーリング」を日常に設計する必要があります。

ですが、情報が氾濫する今日、多くの人々は「自分にとって水が合う」土地を探す自立的な力を失い、情報に左右されて「誰かにとって水が合う」土地に出向いてしまい、むしろ霊力を剥奪される危機に陥っています。

二十一世紀に加速したパワースポットブームの本質は、土地における先人の営みの系譜を断ち切り、文脈を無視した汎用的な世界へスピリチュアリズムを転倒させる動因でした。例えば、近代神道で日本最高峰の位置付けとなった伊勢神宮（内宮／皇大神宮）は、中世から伊勢詣りが盛んに行われ、貴族や庶民の信仰の母胎となってきましたが、有名だからと言って、誰でも伊勢神宮が合うとは限りません。\
日本各地には土地に根差した無数の神社があるからこそ、本当に自分に合う神社か否かを随時判断することが必要となります。自分に合わない神様を奉祀していたり、先祖が敵対していた歴史を持っている土地の場合、せっかく訪れても厄災を被るリスクが高まるからです。

京都ひとつを見ても、平氏か源氏か、南朝か北朝か、で出向く先は異なりますし、霊的感度が高い人ほど行ってはならない場所が多くなります。こうした歴史背景を先祖、霊的系譜から読み解くことにより、旅は心身ともに充溢する魂の休養となりますが、一方で自分の都合で来訪し、合っていなかった場合、最悪の場合は祟りに遭います。

都市と田舎を往来すると見えてきますが、都市部の人々は見えない世界を忘却し、田舎の人々は神々への祈りを失いつつあります。ある意味、日本の深層に潜む問題は、表面的に生活に影響する経済・産業の衰退以上に、霊障ではないかと常々感じます。

戦後日本は米国式の都市開発によって、コンクリートで都市を覆ってきましたが、これによって「気」が滞るため、そこに暮らす人々の表情は悪くなり、人間関係も不信に陥ります。\
かつて日本では、どの都市でも設計時に考えられたのは「気の通り道」でした。例えば徳川幕府が鎮座していた江戸は、初代・家康が風水の四神相応に則り、新たな都の礎を決定しましたが、ここで最も思案されたのは「気」です。

古代中国の叡智・四神相応とは、東に青龍の宿る川、西に白虎の宿る大道、南に朱雀の宿る開けた水域、北に玄武の宿る山がある理想的な土地のことです。これは自然環境の恩恵を授かり、都市を営む思想であり、為政者にとっては安定した統治に結びつく重大な問題でした。\
そもそも明治以前の日本人は「人間（主体）」が「自然（客体）」を征服するという西欧的な考えを持っておらず、都市設計でも自然環境から人間の営みを思案し続けました。言い換えれば、「気」の巡りから人間の営みは設計されたのですが、明治維新以降、急速にこの観点が失われます。今、この失われた感性が一人ひとりの心の奥底で、叫び声をあげているのです。

家康は四神相応に基づき、江戸城（現・皇居）を真中に据え、玄武の宿る北に山（麹町台地）、青龍の宿る東に川（隅田川）、朱雀の宿る南に海（東京湾）、白虎の宿る西に大道（東海道）を配置し、気が巡る螺旋イメージを江戸の都市に反映させています。\
さらに日枝神社から神田明神は、鬼門・裏鬼門として江戸を異族・悪霊・厄災から守護する役割を与え、現・明治神宮の鎮守の森から皇居、寛永寺にかけては南北に守護線が巡らされています。

つまり、都市を率いるリーダー自らが、古代の叡智を現代に活用し、新たな都市開発を思想から行なっていたのです。これは元々、都市が思想の反映であり、その思想如何で土地に暮らす人々の表情まで変化した歴史を示しています。この都市設計に関わる思想が、今日はありません。なぜなら、「見えない世界」を為政者も国民も考えていないからです。\
では一体、現代の為政者に「見えている世界」は何なのか。それが、コンクリートです。

自民党や東京都知事は、国民や都民のためではなく、ゼネコンの傀儡政権となり、コンクリートの方が人命よりも尊い歪な権力構造を抱えています。昨年の大阪万博を見ても分かるように、目的はIR（統合型リゾート）であり、2030年秋頃の開業を予定していますが、それまでの食い扶持として万博が誘致されました。結果、ゼネコンは何もない人工島に万博を建築、解体し、何もない人工島にIRという巨大建築を建築する何重もの旨みを得ました。

当時も今も語られることはありませんが、急ピッチで進んだ万博のために全国の建築労働者が大阪の人工島に放り込まれた結果、犠牲になったのは能登半島地震の被災者でした。昨年の万博期間中に能登半島を一周しましたが、復興に関わる人員不足の影響で、珠洲から輪島にかけては地震発生直後の風景が広がっていました。\
そして人命よりもコンクリートを優先する日本社会の風景は、実は能登半島に限りません。

東京都内でも、高層商業施設やマンションが今も建設ラッシュに湧いていますが、2023年11月に開業した麻布台ヒルズへ足を運ぶと、外国人観光客を除けば週末も閑散としており、閉店も目立ち始めています。当初の目論見とは裏腹に、既に大規模商業施設が時代遅れになっている姿が垣間見えますが、人々が足を運ばないにも関わらず、建設だけは止まる気配がありません。

家康以来育まれてきた江戸的な気の循環構造は破壊され、南の海から吹く潮風は沿岸部の高層マンションによって遮断されました。\
東京都民は、政治家とゼネコンによる都市設計公害と言えるヒートアイランド現象に悩まされて疲弊を重ねていますが、本質的な問題は気候変動ではなく、都市における四神相応思想とのズレにあるはずです。\
ズレた状況下で信仰や祈りを回復することは不可能に近く、人々は都市に閉じこもって外に出なくなります。結果、日本中の悪い気が一極集中によって東京都心に滞留し、重苦しい空気に支配される。同時多発している都民の鬱病は、個人の精神疾患というよりも、都市そのものの環境問題として見直す必要があります。\
そしてその環境問題の原因は、自然や気候ではなく、人間の飽くなき欲望です。

日本列島の気の巡りが完全に停滞した今、僕たちはどう未来を描くのか。\
気を巡らせる場所設計の連鎖が、二十一世紀後半のテーマになるだろうと感じます。

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執筆: 三井崇央
編集: TM MAGAZINE
発行元: ジハンジンコ株式会社

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## 三井崇央の本

### 最新作：『和と大和』（三井崇央初の思想書、2026年10月21日）。ほかに『僕は何者なのか？』（日本人のルーツを求めて日本列島をフィールドワークした7年間の記録）、写真集『Where Was I? 僕はどこにいたのか？』

- [和と大和](https://www.amazon.co.jp/dp/B0HNQW4HQ8)（Kindle、2026/10/21）: 三井崇央初の思想書。「和」とは何か。魏の使者が聞いた「ワ」の音から、卑弥呼、十七条憲法、太子信仰、水戸、幕末、明治、戦後へ。和の変様の跡を辿り、多元の和を疎外した先に立ち現れる単一の「大和」（空気・同調圧力・忖度）を、山本七平『「空気」の研究』の先に位置付ける。
- [僕は何者なのか？](https://www.amazon.co.jp/dp/B0GTJ3WZKD)（Kindle、2026/03/23）: 自分のルーツは、両親ではなく祖父母を見ることで辿れる。1991年生まれの僕が、祖父母の故郷（石見の五十猛と温泉津、秋田の横手、瀬戸内の大三島）から津軽、岩木山、出雲、諏訪、宇佐へと、2019年から7年間日本列島のフィールドワークを行い、縄文・弥生・古墳の層に多元的な日本人の姿を探った記録。
- [Where Was I? 僕はどこにいたのか？](https://www.amazon.co.jp/dp/B0HM2WJVL1)（Kindle、2026/04/09）: まだ見ぬ未来への羅針盤。2019年から7年間、日本列島をフィールドワークして撮り続けた写真集。高千穂から始まった旅は、神武東征の道、北東北の紅葉と縄文、風土、海人族の海、出雲、そして津軽へと続き、やがて「僕はどこにいたのか？」という問いへ向かっていく。日本語と英語の二言語。
- [NO ONE DECIDED: Wa and the World's Most Orderly Society](https://www.amazon.com/dp/B0HNP81CR3)（English edition of 『和と大和』, Kindle, 2026/10/21）: Takahiro Mitsui's first book in English, the English edition of 和と大和 (Wa and Daiwa). No one decided, and yet it is decided; no one ordered it, and yet everyone obeys. Mitsui names what lies beneath Japan's order: wa (和), the invisible working that makes the "one" possible whenever people become one, and separates it from Daiwa, the "Great Wa".
- ほかの著書: https://www.amazon.co.jp/stores/author/B09P7R6Q25
