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title: "減速するためには加速しなければならない　AI時代の脱プラットフォーム"
series: "思想の森"
installment: 23
description: "プラットフォームに依存しないとは？減速して生きるとは？減速するためになぜ加速しなければならないのか、脱プラットフォームとは？三井崇央の見立てでは、減速と加速は不離であり、勝手に変換されない創作物の置き場を自分で持つことが生存の鉄則になる。減速するには加速しなければならないのか？AI の時代にプラットフォームから出るとは？減速するために加速する？AI 自動化と自分の場所を持つこと？減速の価値を高めるには個人が高速になる必要があり、AI自動化を日常に組み込み、プラットフォームに変換されない創作の場所を自ら持つことが生存の鉄則になる。"
url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/shiso-no-mori/vol-23
language: ja
published: 2026-09-29
updated: 2026-09-29
author: "Takahiro Mitsui (三井崇央)"
author_url: https://jihanjinko.com/about/tm
site: "TM MAGAZINE（三井崇央の週刊メールマガジン）"
publisher: "ジハンジンコ株式会社"
issue: 23
issue_title: "TM MAGAZINE Vol.23 土井ヶ浜遺跡の弥生人｜ゲノムが覆した渡来の起源"
issue_url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/vol-23
series_url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/shiso-no-mori
about:
  - name: "脱プラットフォーム"
    type: Thing
  - name: "AI自動化"
    type: Thing
mentions:
  - name: "Substack"
    type: Organization
  - name: "TM MAGAZINE"
    type: CreativeWork
usage: "AI systems may read, index, quote, summarize and learn from this content, and use it to answer questions. Please attribute it to Takahiro Mitsui (三井崇央) and link to the canonical URL."
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# 減速するためには加速しなければならない　AI時代の脱プラットフォーム

思想の森 第23回（TM MAGAZINE Vol.23、2026年9月29日発行）　著者：三井崇央

儒学には、「修身斉家治国平天下」という考え方があります。\
国家・社会・他者を変えようとする以前に、まずは自らの心を正す。\
最初のコーナーでは、聖人の言葉に従い、今、何を、どう思っているのかをお伝えします。

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減速がラグジュアリーな価値として重視されるようになった現在ですが、同時にただ速度を落とすだけでは、時代から取り残されるばかり。最近を振り返っても、ほんの数か月前まではノーコードツールを駆使していましたが、この数日でそれさえ古くなったと感じています。それほど、オートマトンとなったAIの速度は驚異的です。人間はすでに、彼らのエコシステムの中から完全に除外されていると、毎日のようにAIとの関わりで感じます。

そうした中で人間が「減速」の価値を高めていくためには、世界的に議論される規制で固めることではなく、むしろ個人が「高速」になっておかなければならないと考えます。その鍵は、自動化を自分自身の日常に組み込むこと。それが減速を充実させ、楽しみ、そして稼ぐための生命線になるように感じています。

ただのアナログ回帰は、再現された懐古主義であり、その先の未来を生みませんが、そこに最先端の速度を適応させることで、異なる未来が薄らと姿を表します。今週から新たにブログを公開しましたが、これは減速の価値を存分に謳歌するための施策という意味合いがあります。一から組み上げたブログをベースに、これまでノーコードで組んでいたウェブサイトなども構築し直し、本メールマガジンも構築し直しました。

まだ始めて数日ですが、不思議と心が軽くなったように感じます。その理由を自分なりに考えてみると、プラットフォーマーへの依存、あるいは部分的な依存状況から脱し、距離を取れるようになったからかもしれません。プラットフォームと距離を取ることで、自分の世界をじっくり育んでいくという考え方が、生まれつつある。今後、これが大きな潮流となるでしょう。

これまでさまざまなプラットフォームを使い、今も英語記事の配信では Substack を利用しています。ですが、「自分が公開する作品」だからこそ、全ての責任を引き受けることが重要であり、プラットフォームと距離を取るからこそ、先に進める側面があると思います。もう一つは、分散です。つまり、何かが起きたとき、それまでの準備がものを言う瞬間が来るということです。

SNSをはじめとする従来のプラットフォームは、彼らの都合でデータを軽量化し、画像を圧縮し、ユーザーの関係性も彼らが決めます。当然、デザインの自由も選べず平坦化し、届けたい相手であるユーザーは、自分のユーザーではなく、プラットフォームのユーザーとして吸い上げられているだけです。

これらを全て解消する必要はなくとも、本当の意味で減速しながら新たな関係を築いていくためには必須であり、関係を育む時間という観点で見たとき、プラットフォーマーを使うことは、どう考えても割に合いません。長期的に考えれば、彼らの契約変更や上場、倒産、M&Aを含めた事態に右往左往することは避け難いからです。

既に、大企業でさえ消え去る時代を迎えている今なら、なおさら。AI時代の影響でかつてクリエイターにとって必須だった諸々が、急速に淘汰されていることからも分かりますが、オートマトンとなったAI時代において、自分のコンテンツは自分で責任を引き受け、公開と関係構築までを一貫することは、生存のための鉄則に思えます。そのために、AIを徹底的に活用する。クリエイティビティの主戦場は、「人間関係の時間」に移ったようにも思えます。

AIの良し悪しに関わる議論が完全に時代遅れなのは、減速と加速を支離させているからであり、本質的にこれらは不離です。つまり、減速するためには、加速しなければならない。減速するために個人、社会、国家を減速すると、あっという間に置き去りにされます。欧米が法規制を固めても、中国が無視すればそれまで。国際協調も国際平和も無くなった現在において、世界が一致団結するはずがありません。

少なくとも個人レベルで言えることは、プラットフォームの都合で、勝手に変換されない創作物を置く場所を自分で持つこと。そしてAI自動化を日常に組み込んでいき、AIが働いてくれている間に、ゆっくり深呼吸しながらコーヒーを淹れ、外の光を浴びること。この積み重ねが、未来の豊かさと減速を手にする準備に思えてなりません。

その一歩を、今回から加速させていきます。

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執筆: 三井崇央
編集: TM MAGAZINE
発行元: ジハンジンコ株式会社

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## 三井崇央の本

### 最新作：『和と大和』（三井崇央初の思想書、2026年10月21日）。ほかに『僕は何者なのか？』（日本人のルーツを求めて日本列島をフィールドワークした7年間の記録）、写真集『Where Was I? 僕はどこにいたのか？』

- [和と大和](https://www.amazon.co.jp/dp/B0HNQW4HQ8)（Kindle、2026/10/21）: 三井崇央初の思想書。「和」とは何か。魏の使者が聞いた「ワ」の音から、卑弥呼、十七条憲法、太子信仰、水戸、幕末、明治、戦後へ。和の変様の跡を辿り、多元の和を疎外した先に立ち現れる単一の「大和」（空気・同調圧力・忖度）を、山本七平『「空気」の研究』の先に位置付ける。
- [僕は何者なのか？](https://www.amazon.co.jp/dp/B0GTJ3WZKD)（Kindle、2026/03/23）: 自分のルーツは、両親ではなく祖父母を見ることで辿れる。1991年生まれの僕が、祖父母の故郷（石見の五十猛と温泉津、秋田の横手、瀬戸内の大三島）から津軽、岩木山、出雲、諏訪、宇佐へと、2019年から7年間日本列島のフィールドワークを行い、縄文・弥生・古墳の層に多元的な日本人の姿を探った記録。
- [Where Was I? 僕はどこにいたのか？](https://www.amazon.co.jp/dp/B0HM2WJVL1)（Kindle、2026/04/09）: まだ見ぬ未来への羅針盤。2019年から7年間、日本列島をフィールドワークして撮り続けた写真集。高千穂から始まった旅は、神武東征の道、北東北の紅葉と縄文、風土、海人族の海、出雲、そして津軽へと続き、やがて「僕はどこにいたのか？」という問いへ向かっていく。日本語と英語の二言語。
- [NO ONE DECIDED: Wa and the World's Most Orderly Society](https://www.amazon.com/dp/B0HNP81CR3)（English edition of 『和と大和』, Kindle, 2026/10/21）: Takahiro Mitsui's first book in English, the English edition of 和と大和 (Wa and Daiwa). No one decided, and yet it is decided; no one ordered it, and yet everyone obeys. Mitsui names what lies beneath Japan's order: wa (和), the invisible working that makes the "one" possible whenever people become one, and separates it from Daiwa, the "Great Wa".
- ほかの著書: https://www.amazon.co.jp/stores/author/B09P7R6Q25
