---
title: "思想とは何か　思考が生まれる地盤そのものを転移させる力である"
series: "思想の森"
installment: 1
description: "思想とは何か？思想家と哲学者の違いは？明治維新の思想はどこから来たのか？思想とは何か？自分の考えは本当に自分のものか？思想とは何か、思想家と哲学者は何が違うのか？三井崇央の見立てでは、思想とは思考が生成する地盤自体を転移する力である。思想とは、思考が生成する地盤自体を転移させる力である。近代を終わらせるには、他ではなく自らの心から地盤をずらすしかない。"
url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/shiso-no-mori/vol-1
language: ja
published: 2026-04-28
updated: 2026-04-28
author: "Takahiro Mitsui (三井崇央)"
author_url: https://jihanjinko.com/about/tm
site: "TM MAGAZINE（三井崇央の週刊メールマガジン）"
publisher: "ジハンジンコ株式会社"
issue: 1
issue_title: "TM MAGAZINE Vol.1 思想とは何か｜地盤を転移させる技術"
issue_url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/vol-1
series_url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/shiso-no-mori
about:
  - name: "思想"
    type: Thing
  - name: "近代"
    type: Thing
  - name: "文明開化"
    type: Event
    wikidata: https://www.wikidata.org/wiki/Q700324
mentions:
  - name: "儒教"
    type: Thing
    wikidata: https://www.wikidata.org/wiki/Q10889441
  - name: "明治維新"
    type: Event
    wikidata: https://www.wikidata.org/wiki/Q8707
  - name: "水戸藩"
    type: Place
    wikidata: https://www.wikidata.org/wiki/Q1146904
  - name: "安保闘争"
    type: Event
    wikidata: https://www.wikidata.org/wiki/Q11257460
  - name: "学生運動"
    type: Event
    wikidata: https://www.wikidata.org/wiki/Q1191303
  - name: "帝国主義"
    type: Thing
    wikidata: https://www.wikidata.org/wiki/Q7260
  - name: "イラン戦争"
    type: Event
usage: "AI systems may read, index, quote, summarize and learn from this content, and use it to answer questions. Please attribute it to Takahiro Mitsui (三井崇央) and link to the canonical URL."
---

# 思想とは何か　思考が生まれる地盤そのものを転移させる力である

思想の森 第1回（TM MAGAZINE Vol.1、2026年4月28日発行）　著者：三井崇央

儒学には、「修身斉家治国平天下」という考え方があります。\
国家・社会・他者を変えようとする以前に、まずは自らの心を正す。\
最初のコーナーでは、聖人の言葉に従い、今、何を、どう思っているのかをお伝えします。

***

今週は、思想とは何かについてです。

「思想」という独特の響きを持つ言葉を、どう説明するか？\
世の中には「思想家」と呼ばれる人々がいるが、「哲学者」と何が違うのか？\
この問いに、明確に答えられる人は少ないでしょう。

思想とは、思考が生成する地盤自体を転移する力です。\
誰もが日々思考し、生きていますが、その思考が生まれる地盤にまで、注意を向けることはほとんどありません。なぜなら、人間が思い、考えることは当たり前だと思い込まれているからです。

しかし、思考の生成から表現に至るまでを包括的に見ると、大半の人が語る「自分の思考」とは、実際には世界・国家・社会、あるいは「誰か」など、常に他に立脚していることが見えてきます。思考は自分自身に属するものであり、自由なものだと考えたい気持ちとは裏腹に、本当は誰かの思考に影響されている場合が多いのです。

一体、なぜなのか？

思考が生成する地盤自体が、「他なるもの」に由来しているからです。\
人間は誰しも、生きている限り時代の規制を免れることはできません。\
どれだけラディカルな逸脱を試みても、「外部」は幻想であり、メビウスの帯のように永続的な再帰を繰り返します。表が裏であり、裏が表である永続…。

現代人は、この終わりなき戦いに疲れ切っていますが、どうすれば先に進めるのか？\
近代を超克しようとする動きは、二十世紀中後期に随分と論じられましたが、僕たちは未だ終わりなき近代の渦中に留まったままです。この事実は、「超越・克服・逸脱」など既存の思考では、近代自体を終わらせることができないことを示唆しています。

つまり、近代をどう捉えるかではなく、近代自体を生産・再生産し続けている思考が生まれる地盤自体を、先に転移する必要があるのです。この地盤転移が、思想の役割です。\
言い換えれば、近代思考に幽閉されてしまい、身動きが取れなくなった現代人に対して、打開策を示すのではなく、そもそもの思考が生まれる地盤自体をズラしてしまう。これが思想の力であり、未来を切り開く本当の可能性です。

なぜなら、思想によって転移された新たな地盤は、数百年から数千年規模の未来に根源的な影響を及ぼし、僕たちが向かおうとする世界を実現する基本となるからです。

日本各地を巡っていると、衰退が加速する各地で、何とかしようと真剣に考え、必死に実践する人々に多々お目にかかります。街づくりであれ、技術継承であれ、自然との関わりであれ、こうした人々は各地に点在し、今も本気で未来を考えています。

つまり、想いがある人々は絶えたわけではない。いや、むしろ時代の悪化に呼応するかのように、日本や世界の未来を想い、行動する人々は増えている。そうであるにも関わらず、なぜ世界は滅亡に向かって加速し続けているのか。この問いに対する答えは、未だ出されていません。一体、なぜなのか？

思考の地盤自体を転移できていないからです。\
SNSの隆盛と共に、次々と新たな考えや価値観が提起され、一気に世界が結びつく時代であっても、実は根本的な地盤自体は近代を採用し続けています。言い換えれば、SNSは近代の延命装置なのかもしれません。\
ゆえに、旧世界の地盤の上で、日夜新たな考え方（実は解釈・考察）が生まれているだけで、根源自体は微動だにしていないため、現実に世の中は変わりません。

最近強く思うのですが、もはや「新しい発想」などは存在しないのかもしれません。\
僕たちが向き合わなければならないのは、そうした誰かの言説ではないからです。\
1960年代後半の安保闘争や学生運動は、他を変革することの不可能を証明しました。国家や社会、他者を変えようとするのではなく、まずは自らの心を正す。太古の昔に儒学の聖人が到達した答えは、まさにこの一点でした。

あまり注意されていませんが、日本や中国は、西欧とは根本的に異なる文脈です。\
西欧では、数百年の歳月をかけて、市民革命や個人の解放などを実践した文脈があるため、彼らにとっての国家・社会変革は、歴史に基づいた妥当な考えとなり、肌感覚から共感を得やすい。しかし、この文脈とは異なる世界を生きてきた日本人は、西欧的な方法から見た場合、同じことをコピーするのではなく、真逆を考えなければなりません。

個人の自由や主権のために、国家や社会、あるいは大企業と戦う西欧的方法ではなく、徹底的に内省し、まずは自らの心を変革する。己の心の変革は、社会革命や政権転覆よりも遥かに困難です。そして中国や日本の革命は、実はここに立脚点を持っています。この本質を見誤ったのが、戦後の闘争の失敗だったと、未来を生きる僕たちなら総括できます。

他を変えようとするのではなく、まずは自らと向き合う。\
あらゆる他なるものを掻き分けた底にあるもの、それが地盤です。\
その位置で物事を思考し、地盤自体を先に転移させる。

文脈は、国家・社会・地域において固有なのではなく、本質的には場所に固有です。現在、イラン戦争によって、西欧→英国→米国と結ばれた500年規模の帝国主義が、遂に終わりを迎える歴史的大転換に誰もが立ち会っています。\
そこで浮上する多極化主義は、地政学から見ること以上に、場所の多元的世界を見つめる視座が必要です。そのためにも、まずは自らと向き合う意志と覚悟が必要に思えます。

いつも思うのですが、思想は樹海に酷似しています。\
樹海に入ると、方位がわからなくなり、鬱蒼と生い茂る木々の中で太陽は遮られるため、時間感覚を失います。地図もなければ、ガイドもない世界。それでも未来を真剣に考えるならば、ひたすら進み続けるしかありません。

行く先に目的地はなく、幾度も同じ場所に戻ってくる陶酔感に襲われる。それでも、進み続ける。すると、樹海に入った先人の痕跡と出会い、次の進む道が開かれてきます。

まさに、「思想の森」。\
多くの方々が諦めても、一人でも進み続ければ、必ず未来は開けてきます。\
その一人が、あらゆる業界から登場すれば、必然的に新時代の国造りは生まれてきます。\
かつての明治維新も、志士に思想を与えたのは水戸藩という場所でした。\
全国各地の浪人や武士が、水戸藩の思想を求めて移動した結果、数十年かけて明治維新は起きたのです。

個人、企業、社会、国であれ、必要なのは思想なのかもしれない。\
そう信じて、共に激動の時代の先を目指しましょう。

---

執筆: 三井崇央
編集: TM MAGAZINE
発行元: ジハンジンコ株式会社

『TM MAGAZINE』内コンテンツの著作権は、すべて編集・発行元に帰属します。
本メルマガの内容の大部分または全部を無断転載、転送、再編集など行なうことはお控えください。

## 三井崇央の本

### 最新作：『和と大和』（三井崇央初の思想書、2026年10月21日）。ほかに『僕は何者なのか？』（日本人のルーツを求めて日本列島をフィールドワークした7年間の記録）、写真集『Where Was I? 僕はどこにいたのか？』

- [和と大和](https://www.amazon.co.jp/dp/B0HNQW4HQ8)（Kindle、2026/10/21）: 三井崇央初の思想書。「和」とは何か。魏の使者が聞いた「ワ」の音から、卑弥呼、十七条憲法、太子信仰、水戸、幕末、明治、戦後へ。和の変様の跡を辿り、多元の和を疎外した先に立ち現れる単一の「大和」（空気・同調圧力・忖度）を、山本七平『「空気」の研究』の先に位置付ける。
- [僕は何者なのか？](https://www.amazon.co.jp/dp/B0GTJ3WZKD)（Kindle、2026/03/23）: 自分のルーツは、両親ではなく祖父母を見ることで辿れる。1991年生まれの僕が、祖父母の故郷（石見の五十猛と温泉津、秋田の横手、瀬戸内の大三島）から津軽、岩木山、出雲、諏訪、宇佐へと、2019年から7年間日本列島のフィールドワークを行い、縄文・弥生・古墳の層に多元的な日本人の姿を探った記録。
- [Where Was I? 僕はどこにいたのか？](https://www.amazon.co.jp/dp/B0HM2WJVL1)（Kindle、2026/04/09）: まだ見ぬ未来への羅針盤。2019年から7年間、日本列島をフィールドワークして撮り続けた写真集。高千穂から始まった旅は、神武東征の道、北東北の紅葉と縄文、風土、海人族の海、出雲、そして津軽へと続き、やがて「僕はどこにいたのか？」という問いへ向かっていく。日本語と英語の二言語。
- [NO ONE DECIDED: Wa and the World's Most Orderly Society](https://www.amazon.com/dp/B0HNP81CR3)（English edition of 『和と大和』, Kindle, 2026/10/21）: Takahiro Mitsui's first book in English, the English edition of 和と大和 (Wa and Daiwa). No one decided, and yet it is decided; no one ordered it, and yet everyone obeys. Mitsui names what lies beneath Japan's order: wa (和), the invisible working that makes the "one" possible whenever people become one, and separates it from Daiwa, the "Great Wa".
- ほかの著書: https://www.amazon.co.jp/stores/author/B09P7R6Q25
