---
title: "土井ヶ浜遺跡の弥生人は渡来系優位　ゲノム解析が覆した北東アジア起源説"
series: "国つ神計画研究所"
installment: 23
description: "弥生人はどこから来たのか？三井崇央の見立てでは、土井ヶ浜の弥生人は渡来系優位で、三重構造モデルでは説明のつかない東アジア系の成分が最も大きい。土井ヶ浜遺跡の弥生人は縄文要素が約5%、北東アジア要素が約20%、残りが東アジア系で、西北九州の弥生人とは異なり渡来系優位だとゲノム解析が示した。"
url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/kunitsukami/vol-23
language: ja
published: 2026-09-29
updated: 2026-09-29
author: "Takahiro Mitsui (三井崇央)"
author_url: https://jihanjinko.com/about/tm
site: "TM MAGAZINE（三井崇央の週刊メールマガジン）"
publisher: "ジハンジンコ株式会社"
issue: 23
issue_title: "TM MAGAZINE Vol.23 土井ヶ浜遺跡の弥生人｜ゲノムが覆した渡来の起源"
issue_url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/vol-23
series_url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/kunitsukami
about:
  - name: "土井ヶ浜遺跡"
    type: Place
    wikidata: https://www.wikidata.org/wiki/Q11422937
  - name: "弥生人"
    type: Thing
mentions:
  - name: "縄文人"
    type: Thing
  - name: "響灘"
    type: Place
  - name: "日本人三重構造説"
    type: Thing
usage: "AI systems may read, index, quote, summarize and learn from this content, and use it to answer questions. Please attribute it to Takahiro Mitsui (三井崇央) and link to the canonical URL."
---

# 土井ヶ浜遺跡の弥生人は渡来系優位　ゲノム解析が覆した北東アジア起源説

国つ神計画研究所 第23回（TM MAGAZINE Vol.23、2026年9月29日発行）　著者：三井崇央

統一国家や単一民族と、場所に生きる多元的世界。\
どちらが正しいかではなく、相反共存する世界に誰もが生きています。\
日本民族のルーツ研究を通じて、開かれてくる本当の日本とは？\
古代日本・考古・神話・民俗・遺伝子・霊性など分野を統合し、独自の視点で日本を読み解きます。

***

日本人とは、何者なのか？この問いに対する答えは、2020年代後半に入った今もなお、ほとんど明らかになっていません。個人的に考えている大きな要因は二つ。一つは、島国という特殊な事情がその解明をより複雑にしていること。もう一つは、東アジア情勢が共同研究の障害になっていることです。

そんな中、100年近く前に発見されたある遺跡が、最近、静かに再注目を集めています。それが山口県の土井ヶ浜遺跡です。土井ヶ浜は日本海側の響灘に面した小さな集落ですが、ほとんど注目されることはありません。

ですが、人類学に関心を持つ者にとって、この地は目を離せない重要な場所であり続けています。なぜなら、ここから2300年以上前の弥生人の埋葬地が発見されたからです。発見自体は1930年に遡りますが、100年近く調査が続けられた結果、現在までに約300体もの人骨が密集して出土しており、弥生人研究の第一線として極めて重要な位置に立っています。

さて、ここで厄介なのが弥生人という存在です。一般的に弥生人は縄文人に続いて登場した集団と考えられており、その後に現れる古墳人との結節点に当たります。仮に縄文人を在来として軸に据える場合、初めて大規模な渡来が始まった時代となります。

一般には興味を持たれない人骨ですが、人骨は祖先の歴史を保存したタイムカプセルであり、骨格的特徴や遺伝子などを調査することで、それなりの精度で祖先の姿が浮かび上がります。そして土井ヶ浜遺跡は、古代の姿を復元する最重要拠点なのです。

人類学の世界では、縄文人の形質が日本列島を通じて比較的一貫していたのに対して、弥生人は極めて多様な存在だったと考えられ始めています。かつては「縄文人」と「弥生人」として二重に対比されていましたが、その視方は既に破棄されており、現時点で言えば、比較的同種の可能性が高い縄文時代を生きた人々と、かなり多様性のある弥生時代を生きた人々として捉えることができます。

ですが、弥生人の正体については近年激しく混乱しており、毎年のように姿が変わっている奇妙な現実があります。例えば数年前まで、長崎を中心とする西北九州の弥生人と土井ヶ浜の弥生人は、同じ時代であっても全く異なっていたと考えられていました。

しかし、最近はさらに複雑になっています。東京大学や土井ヶ浜遺跡の研究グループなどが合同で研究した成果が2026年1月に発表。西北九州の長崎県で見つかった二つの遺跡から出土した約2,300～2,500年前の弥生人4個体で核ゲノム配列の解析を行った結果、4個体のうち2個体は縄文人とほぼ同一のゲノム成分を保持しているが、残る2個体は縄文人由来および渡来人由来の双方のゲノム成分を有していることが明らかになったのです。

これを少し前の2024年に行われた土井ヶ浜遺跡の1個体の全ゲノム解析の結果と照らし合わせると、意外な姿が浮上してきました。難しい話は置いておき、簡単に言えば、長崎の西北九州の弥生人は、縄文人と、縄文人＆弥生人のミックスとして検出されており、彼らは縄文人と渡来人の双方の由来成分を存分に持っていました。一方、土井ヶ浜の個体は縄文人の要素を持っていますが非常に少なく、圧倒的に渡来系優位だと示されたのです。ざっくり言えば、土井ヶ浜の弥生人は縄文要素が5%程度、北東アジアの要素が20%程度、残りは意外なことに東アジア系要素によって占められていたのです。

「意外だ」と言った理由は、実は2020年代前半の時点では、弥生人は北東アジア起源であると考えられていたからです。いわゆる日本人三重構造説ですが、この結果が発表される以前、東アジア系集団との接触は極めて限定的だと考えられており、弥生人とは直接的関係はなかったと想定されていたのです。それが、ひっくり返りました。

このことから土井ヶ浜に居住していた弥生人は基本的に渡来系と言えますが、かなり興味深いことに、この弥生人は遺伝子検査が行われる遥か前から、ある古代人の骨と特徴がほぼ一致していることが指摘されていたのです。

次回は、土井ヶ浜弥生人の謎と、すでに示唆されていた起源についてです。

---

執筆: 三井崇央
編集: TM MAGAZINE
発行元: ジハンジンコ株式会社

『TM MAGAZINE』内コンテンツの著作権は、すべて編集・発行元に帰属します。
本メルマガの内容の大部分または全部を無断転載、転送、再編集など行なうことはお控えください。

## 三井崇央の本

### 最新作：『和と大和』（三井崇央初の思想書、2026年10月21日）。ほかに『僕は何者なのか？』（日本人のルーツを求めて日本列島をフィールドワークした7年間の記録）、写真集『Where Was I? 僕はどこにいたのか？』

- [和と大和](https://www.amazon.co.jp/dp/B0HNQW4HQ8)（Kindle、2026/10/21）: 三井崇央初の思想書。「和」とは何か。魏の使者が聞いた「ワ」の音から、卑弥呼、十七条憲法、太子信仰、水戸、幕末、明治、戦後へ。和の変様の跡を辿り、多元の和を疎外した先に立ち現れる単一の「大和」（空気・同調圧力・忖度）を、山本七平『「空気」の研究』の先に位置付ける。
- [僕は何者なのか？](https://www.amazon.co.jp/dp/B0GTJ3WZKD)（Kindle、2026/03/23）: 自分のルーツは、両親ではなく祖父母を見ることで辿れる。1991年生まれの僕が、祖父母の故郷（石見の五十猛と温泉津、秋田の横手、瀬戸内の大三島）から津軽、岩木山、出雲、諏訪、宇佐へと、2019年から7年間日本列島のフィールドワークを行い、縄文・弥生・古墳の層に多元的な日本人の姿を探った記録。
- [Where Was I? 僕はどこにいたのか？](https://www.amazon.co.jp/dp/B0HM2WJVL1)（Kindle、2026/04/09）: まだ見ぬ未来への羅針盤。2019年から7年間、日本列島をフィールドワークして撮り続けた写真集。高千穂から始まった旅は、神武東征の道、北東北の紅葉と縄文、風土、海人族の海、出雲、そして津軽へと続き、やがて「僕はどこにいたのか？」という問いへ向かっていく。日本語と英語の二言語。
- [NO ONE DECIDED: Wa and the World's Most Orderly Society](https://www.amazon.com/dp/B0HNP81CR3)（English edition of 『和と大和』, Kindle, 2026/10/21）: Takahiro Mitsui's first book in English, the English edition of 和と大和 (Wa and Daiwa). No one decided, and yet it is decided; no one ordered it, and yet everyone obeys. Mitsui names what lies beneath Japan's order: wa (和), the invisible working that makes the "one" possible whenever people become one, and separates it from Daiwa, the "Great Wa".
- ほかの著書: https://www.amazon.co.jp/stores/author/B09P7R6Q25
