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title: "往年の日本映画は『東京物語』『七人の侍』『雨月物語』から観る"
series: "KINEMA 2400"
installment: 2
description: "往年の日本映画は何から観ればいい？若い世代はなぜ観ないのか？日本映画の入門は第二の黄金期の三作、松竹『東京物語』、東宝『七人の侍』、大映『雨月物語』から観るべきである。"
url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/kinema-2400/vol-2
language: ja
published: 2026-05-05
updated: 2026-05-05
author: "Takahiro Mitsui (三井崇央)"
author_url: https://jihanjinko.com/about/tm
site: "TM MAGAZINE（三井崇央の週刊メールマガジン）"
publisher: "ジハンジンコ株式会社"
issue: 2
issue_title: "TM MAGAZINE Vol.2 大麻の古代史｜植物を指す語ではなかった"
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about:
  - name: "東京物語"
    type: Movie
    wikidata: https://www.wikidata.org/wiki/Q26060
  - name: "七人の侍"
    type: Movie
    wikidata: https://www.wikidata.org/wiki/Q189540
  - name: "雨月物語"
    type: Movie
    wikidata: https://www.wikidata.org/wiki/Q1076605
mentions:
  - name: "小津安二郎"
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  - name: "黒澤明"
    type: Person
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  - name: "松竹"
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  - name: "日本映画"
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  - name: "日本映画情報システム"
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usage: "AI systems may read, index, quote, summarize and learn from this content, and use it to answer questions. Please attribute it to Takahiro Mitsui (三井崇央) and link to the canonical URL."
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# 往年の日本映画は『東京物語』『七人の侍』『雨月物語』から観る

KINEMA 2400 第2回（TM MAGAZINE Vol.2、2026年5月5日発行）　著者：三井崇央

江戸時代、国学者は仏教や儒教などの中国的な影響に反発し、日本の固有性を万葉集や古事記に見出しました。\
現在、僕たちは欧米的な影響により、似たような状況に陥っています。\
しかし、古典を読むことは、あまりにハードルが高い。\
そこでこのコーナーでは、「日本の心」の観点から、往年の日本映画を読み解いていきます。

***

「何から観れば良いかわからない」。\
この言葉を、ほとんどすべての人々が口にします。

それほど日本映画は作品数が多いのですが、文化庁が2023年まで運営していた「日本映画情報システム」によると、1896年（明治29年）の黎明期から現代までに劇場公開された作品として、約4万8,000件が登録されていました。積み上げられた数字は、かつての日本が映画大国だった記憶を伝えています。

また日本映画は、独自ジャンルが多数生まれており、世界の映画界でも異質の存在でした。しかし、1970年代以降の日本人は、ほぼ例外なくハリウッド系の映画コンテンツを消費する世代であったため、あまり日本映画に馴染みがない特徴を持っています。

この理由は、1970年代に日本映画が完全な斜陽期に入り、衰退した歴史と関わっています。現在、日本映画は衰退から50年以上も経っていますが、当然コンテンツの質も落ちているため、この時代に育った日本人は「映画の読み方」を知りません。

映画は、唯一の総合芸術です。\
個人的には、映画の読み方を取得することは、異なる視座で世界を見る力に直結すると考えています。

文章に「読み方」があるように、映像にも「読み方」があります。そして日本語と英語が異なるように、映像にも日本映画の読み方、米国映画の読み方は異なります。つまり、映画を読むことは文化を読むことなのです。

では一体、どうすれば読めるのか？\
実は6年前まで、同世代同様に、僕自身も日本映画を観たことはありませんでした。「観たことはない」とは、同時代の作品は幾つか観ていても、いわゆる「往年の映画」と呼ばれる諸作品を、一度も観たことはないということです。

最初に日本映画に取り組もうと決めた時、膨大な数に圧倒され、どこから手を付ければ良いのか分かりませんでした。このようなことは誰も教えてくれないため、僕が取った方法は、とにかく片っ端から見ることです。毎日、とにかく数を観ることで、徐々に時代性や作家性などが心身に染み込み、いつしか文化の全体像に触れることができるようになります。

オススメは、最初に黄金期の作品から入ることです。\
日本映画には黄金時代がふたつあり、ひとつは1930年代中期から後期、もうひとつが1950年代初期から中期です。

また監督ごとの作家性は、単一な今とは違ってかつては非常に大きく、誰の、どの作品から観るかによって、その後の見方は大きく変わります。だからと言って、いきなり初期のサイレント映画から観ることはハードルが高い。

まずは、音声が入ったトーキー映画の中でも、ふたつ目の黄金期から選ぶべきですが、特に映画界の主要な巨匠の代表作から観ることが先決です。

◯ 小津安二郎『東京物語』（1953）\
◯ 黒澤明『七人の侍』（1954）\
◯ 溝口健二『雨月物語』（1953）

上記、三つの傑作を起点に据えるのが良いでしょう。\
これらは傑作である以上に、同時期に製作されながらも、作家性がまるで異なり、それぞれ製作・配給会社が異なります。

『東京物語』は松竹、『七人の侍』は東宝、『雨月物語』は大映ですが、当時は製作会社の毛色が作品に色濃く反映される時代でした。\
各々にまったく異なる作品ですが、『東京物語』→『七人の侍』→『雨月物語』と観ていけば、白黒映画特有の癖に慣れる機会となり、また「次」を模索する一手となるでしょう。

ゴールデンウィークも終わりに近付いていますが、まずは最初の一本からはじめましょう！

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執筆: 三井崇央
編集: TM MAGAZINE
発行元: ジハンジンコ株式会社

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## 三井崇央の本

### 最新作：『和と大和』（三井崇央初の思想書、2026年10月21日）。ほかに『僕は何者なのか？』（日本人のルーツを求めて日本列島をフィールドワークした7年間の記録）、写真集『Where Was I? 僕はどこにいたのか？』

- [和と大和](https://www.amazon.co.jp/dp/B0HNQW4HQ8)（Kindle、2026/10/21）: 三井崇央初の思想書。「和」とは何か。魏の使者が聞いた「ワ」の音から、卑弥呼、十七条憲法、太子信仰、水戸、幕末、明治、戦後へ。和の変様の跡を辿り、多元の和を疎外した先に立ち現れる単一の「大和」（空気・同調圧力・忖度）を、山本七平『「空気」の研究』の先に位置付ける。
- [僕は何者なのか？](https://www.amazon.co.jp/dp/B0GTJ3WZKD)（Kindle、2026/03/23）: 自分のルーツは、両親ではなく祖父母を見ることで辿れる。1991年生まれの僕が、祖父母の故郷（石見の五十猛と温泉津、秋田の横手、瀬戸内の大三島）から津軽、岩木山、出雲、諏訪、宇佐へと、2019年から7年間日本列島のフィールドワークを行い、縄文・弥生・古墳の層に多元的な日本人の姿を探った記録。
- [Where Was I? 僕はどこにいたのか？](https://www.amazon.co.jp/dp/B0HM2WJVL1)（Kindle、2026/04/09）: まだ見ぬ未来への羅針盤。2019年から7年間、日本列島をフィールドワークして撮り続けた写真集。高千穂から始まった旅は、神武東征の道、北東北の紅葉と縄文、風土、海人族の海、出雲、そして津軽へと続き、やがて「僕はどこにいたのか？」という問いへ向かっていく。日本語と英語の二言語。
- [NO ONE DECIDED: Wa and the World's Most Orderly Society](https://www.amazon.com/dp/B0HNP81CR3)（English edition of 『和と大和』, Kindle, 2026/10/21）: Takahiro Mitsui's first book in English, the English edition of 和と大和 (Wa and Daiwa). No one decided, and yet it is decided; no one ordered it, and yet everyone obeys. Mitsui names what lies beneath Japan's order: wa (和), the invisible working that makes the "one" possible whenever people become one, and separates it from Daiwa, the "Great Wa".
- ほかの著書: https://www.amazon.co.jp/stores/author/B09P7R6Q25
