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title: "日本映画は万葉集の映像表現　国学者に倣い「日本の心」を探る"
series: "KINEMA 2400"
installment: 1
description: "国学はなぜ生まれたのか？国学者に倣うとは？日本映画を日本の文法で読むとは？日本映画から日本の心は分かるか？国学者が万葉集と古事記に「日本の心」を見出したように、筆者は日本映画の研究から「日本の心」を引き出し提起する。"
url: https://takahiromitsui.com/mail-magazine/kinema-2400/vol-1
language: ja
published: 2026-04-28
updated: 2026-04-28
author: "Takahiro Mitsui (三井崇央)"
author_url: https://jihanjinko.com/about/tm
site: "TM MAGAZINE（三井崇央の週刊メールマガジン）"
publisher: "ジハンジンコ株式会社"
issue: 1
issue_title: "TM MAGAZINE Vol.1 思想とは何か｜地盤を転移させる技術"
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about:
  - name: "日本映画"
    type: Thing
    wikidata: https://www.wikidata.org/wiki/Q850204
  - name: "万葉集"
    type: Book
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  - name: "国学"
    type: Thing
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mentions:
  - name: "古事記"
    type: Book
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  - name: "黒澤明"
    type: Person
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    type: Thing
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  - name: "明治維新"
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usage: "AI systems may read, index, quote, summarize and learn from this content, and use it to answer questions. Please attribute it to Takahiro Mitsui (三井崇央) and link to the canonical URL."
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# 日本映画は万葉集の映像表現　国学者に倣い「日本の心」を探る

KINEMA 2400 第1回（TM MAGAZINE Vol.1、2026年4月28日発行）　著者：三井崇央

江戸時代、国学者は仏教や儒教などの中国的な影響に反発し、日本の固有性を万葉集や古事記に見出しました。\
現在、僕たちは欧米的な影響により、似たような状況に陥っています。\
しかし、古典を読むことは、あまりにハードルが高い。\
そこでこのコーナーでは、「日本の心」の観点から、往年の日本映画を読み解いていきます。

***

改めて、日本は不思議な国だと思います。\
1896-1897年にかけて、はじめて映画技術が入ってきてから、あっという間に世界有数の映画大国になった歴史は、その不思議を象徴しています。\
見たこともなければ、扱ったこともない機材、映像の原理に悪戦苦闘しながら、あっという間に映画を理解して吸収し、日本固有の映画表現を切り開いていった先人たち。

6年前、江戸時代の儒学や国学に傾倒していた僕は、「日本の心」について思索していました。

歴史的に中国文化からの強い影響を受けた日本では、江戸時代以前の仏教、江戸時代の儒教の影響という具合に、何かと言えば、学者は中国を模範にする癖がありました。\
この外来崇拝に違和感を持ち、外来文化を受容して独自に調合する素質自体は、そもそも日本人に由来したのではないかと考えた人々が登場します。国学者です。

国学者は仏教や儒教の経典ではなく、徹底的に「日本の心」を探る格闘をはじめ、万葉集と古事記に真理を見出します。そこから二世紀ほどの歳月をかけて、万葉集から古事記を読解した過程は、まさに「日本の心の考古学」と呼べる偉業となりました。

翻って現在、1868年の明治維新から160年程度が経つ僕たちは、何かと言えば、欧米を模範にする癖があります。この外来崇拝に違和感を持ち、外来文化を受容して独自に調合する素質自体は、そもそも日本人に由来するのではないかと考えた人…、それが僕です。

しかし、古事記はまだしも万葉集は到底扱えません。僕たちは、既に万葉時代の心を察知できないほど、「何か」を失ってしまったからです。当然、今から古事記や万葉集を、と叫んだところで、何にもならないことも明白です。

随分と考えた挙句、かつて国学者が万葉集や古事記に「日本の心」を見出したように、僕は日本映画に「日本の心」を見出しました。映像は時代をフィルムに刻印する性質を持っているため、そこから豊かな心の動きが現れます。この映像の魔法によって、かつての日本人が持っていた行為に触れることができるのです。

ある意味、日本人にとっての映画とは、万葉集の映像表現だったのかもしれません。\
あれから6年間、毎日のように日本映画を浴び続けてきた結果、当時抱いた感覚は正しかったと確信するに至りました。

戦後日本映画界の象徴となった黒澤明は、遺言で「あと400年映画を作り続けることができたら、必ず世界を平和にできる」と語りました。映画は娯楽でもあるが、単なる消費文化を超えた力があります。それを黒澤は、平和を実現する力と見たのです。

そんな馬鹿な、綺麗事だと、誰もが思うでしょう。\
しかし、映画の魔法に魅了された僕は今、彼と同じことを確信しています。

かつて、国学者が万葉集の研究から「日本の心」を引き出したように、僕は日本映画の研究から「日本の心」を引き出し、それを提起する。

それが、日本で映画を紡いできた先人への敬意と感謝だと信じて。

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執筆: 三井崇央
編集: TM MAGAZINE
発行元: ジハンジンコ株式会社

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## 三井崇央の本

### 最新作：『和と大和』（三井崇央初の思想書、2026年10月21日）。ほかに『僕は何者なのか？』（日本人のルーツを求めて日本列島をフィールドワークした7年間の記録）、写真集『Where Was I? 僕はどこにいたのか？』

- [和と大和](https://www.amazon.co.jp/dp/B0HNQW4HQ8)（Kindle、2026/10/21）: 三井崇央初の思想書。「和」とは何か。魏の使者が聞いた「ワ」の音から、卑弥呼、十七条憲法、太子信仰、水戸、幕末、明治、戦後へ。和の変様の跡を辿り、多元の和を疎外した先に立ち現れる単一の「大和」（空気・同調圧力・忖度）を、山本七平『「空気」の研究』の先に位置付ける。
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- [Where Was I? 僕はどこにいたのか？](https://www.amazon.co.jp/dp/B0HM2WJVL1)（Kindle、2026/04/09）: まだ見ぬ未来への羅針盤。2019年から7年間、日本列島をフィールドワークして撮り続けた写真集。高千穂から始まった旅は、神武東征の道、北東北の紅葉と縄文、風土、海人族の海、出雲、そして津軽へと続き、やがて「僕はどこにいたのか？」という問いへ向かっていく。日本語と英語の二言語。
- [NO ONE DECIDED: Wa and the World's Most Orderly Society](https://www.amazon.com/dp/B0HNP81CR3)（English edition of 『和と大和』, Kindle, 2026/10/21）: Takahiro Mitsui's first book in English, the English edition of 和と大和 (Wa and Daiwa). No one decided, and yet it is decided; no one ordered it, and yet everyone obeys. Mitsui names what lies beneath Japan's order: wa (和), the invisible working that makes the "one" possible whenever people become one, and separates it from Daiwa, the "Great Wa".
- ほかの著書: https://www.amazon.co.jp/stores/author/B09P7R6Q25
